体をケアするための二冊

咳喘息、五十肩、飛蚊症と光視症。今年はさまざまな体の不調に見舞われた。生きるの死ぬのというようなシリアスな病気ではないが、二つも三つも重なるとさすがに気が重くなる。せっかくなので、これを機に体をきちんとケアしようと思う。
行動に移る前に、とりあえず本を読むというのが私の行動パターン。

  • 「整体から見る気と身体」片山洋次郎 

整体は体のバランスのとり方だと言っている。そして病気もまた体のバランスのとるための1つのプロセスだとみているようだ。
『例えば季節の変わり目で、体が新たな気候に対応するためにバランスを変えようとするときには、もとのバランスを崩さなければなりませんから、バランスを崩して新たなバランスに移行する、そのときに風邪になると考えていいと思います』
気の流し方というのが巻末に掲載されているが、文字で読むより、実際に体験してみたい。近所に教室があれば行ってみたいが、なさそうだ。東京まで行くしかないのか?

  • 「9割の病気は自分で治せる」岡本裕 

おいしい患者になるな。安易に医者に頼るな。自己治癒力を高めろ。そのためには、食生活の是正、運動習慣、ストレス対処などをもう一度考え直せ。
特に目新しいことは言ってない。まっとうなことだと思う。ただ、話を分かりやすくするためにずいぶん雑な言い方になっている。我田引水と思われるようなエピソードも頻出する。そういう書き方、語り口は現在の出版業界のフォーマットなので、著者だけを責めるのは酷かと思うが、内容がまともなだけにもったいない。
9割の病気は自分で治せる (中経の文庫)
整体から見る気と身体 (ちくま文庫)