2013-10-01から1ヶ月間の記事一覧

「カフカとの対話」グスタフ・ヤノーホ

1920年3月、正午少し前の時間、17歳の少年がプラハ市内の労働災害保険局の古めかしい建物に入っていく。同局に勤める父親の紹介で、三階の法規課にいる人を訪ねることになる。 「事務室はかなり広く、設備が行きとどいていた。二つ並べてある事務机の一方に…

NHK『ぼやき川柳』

車を運転しているときはいつもラジオを聞いている。最近のお気に入りは、土曜の午後のNHK「かんさい土曜ホットタイム」の『ぼやき川柳』コーナー。 中高年の自虐的な川柳が多いのだが、ときどき意味もなくおかしな句が出てくる。先日は「栗拾う 伊賀の忍者は…

風邪と台風と雨と風と

暑かったり、涼しくなったりで体調がおかしい。くしゃみ、鼻水、微熱、体のだるさ等々。そこへ台風だの、大雨だのが立て続けで、しかも物置小屋のトタン屋根の一部が吹き飛ばされ、母屋の廊下で雨漏りがしたり、ああ、低調な日々である。

森銑三「物いふ小箱」

朝日新聞に掲載された南伸坊の推薦文を読んでからずっと気になっていた。運よく除籍本の中からピックアップできたので、さっそく読んでみた。 全体的に話があっさりしている。いわゆる怪奇談特有の濃厚な雰囲気には乏しいようだ。どの話も短いので、寝床に持…

図書館の除籍本

市立図書館で除籍となった本をピックアップしてきた。 「冥途」 内田百間 「物いふ小箱」森銑三 「珈琲挽き」 小沼丹 「何処へ/入江のほとり」正宗白鳥 「コミマサ・シネマ・ツアー」田中小実昌 「冥途」は金井田英津子の画が全ページに添えられている。こ…