fuyunokakashi2014-08-18

お盆休みに東京へ行ってきた。特に用事ということもない。久しぶりに立ち寄ってみたい喫茶店と古本屋があったので中野・杉並区に向かった。古本屋はちょうどお盆の休みと重なっていたので閉まっている店が多かった。まあ、それならそれで仕方がない。すぐに喫茶店に目標を切り替えた。
まず、沼袋の「猫丸」。マリリン・モンローのポスター、猫のイラスト、音低く流れるジャズ。静かな店内。炭火珈琲の香り。15年前とまったく変わらない。まるで過去にタイムスリップしたような気分。
次は、高円寺の名曲喫茶ネルケン」。南口アーケードのどの辺で右に曲がるのか思い出せなくて少し迷った。でも、すぐに見つけた。外観がまったく変わっていない。入口が狭く、樹木で囲まれているのでうっかりすると通り過ぎてしまいそうだ。
薄暗い店内に、厳かなクラシック音楽が流れている。二人客もいるが、話し声は聞こえない。壁に掛けられた絵画も変わらない。目を閉じると、過ぎ去った歳月が嘘のようだ。
都会の隠れ家のような店で夏の午後を過ごして気分はすっかりセンチメンタルジャーニー。