2014年の夏に観た映画
- 「苦役列車」 山下敦弘監督 森山未來 マキタスポーツ
- 「みんなのいえ」 三谷幸喜監督 唐沢寿明 田中邦衛
- 「殺人狂時代」 岡本喜八監督 仲代達矢 天本英世
- 「スパルタの海」 西河克己監督 伊東四朗
- 「フィッシュストーリー」 中村義洋監督 森山未來 大森南朋 伊藤淳史
- 「天然コケッコー」 山下敦弘監督 夏帆 岡田将生
- 「一番美しく」 黒澤明監督 矢口陽子 入江たか子
- 「その街のこども」 井上剛監督 森山未來 佐藤江梨子
- 「本日休診」 渋谷実監督 柳永二郎 三國連太郎 鶴田浩二
- 「風立ちぬ」 宮崎駿監督
「風立ちぬ」以外はすべて友人から融通してもらった映画である。ほとんど行き当たりばったりで、ジャンルは支離滅裂、来るモノ拒まず、だらだら観つづけた。自分で選んだ映画じゃないので、ふだんの自分なら決して手に取らない映画である。だから、かえって新鮮なセレクションになった。
岡本喜八監督の「殺人狂時代」は面白かった。テンポがよくて、怪奇趣味も盛り込まれ、全体的にコミカルな味もある。1967年の映画だが、今なおカルト映画として人気があるらしい。
「スパルタの海」は希少価値があると思って観た。しかし、これを映画として観るかどうか、疑問である。おそらく今後も商品として流通することはないと思う。
ラインナップの中で森山未來・主演の映画が多いのは、友人の好みによるものである。なにしろイチオシの男優なのである。「苦役列車」で無頼の男・北町貫多の役はミスキャストじゃないかと心配したが、意外にも好演していた。さすが俳優として地力がある。特に、居酒屋で友人カップルにネチネチ絡むシーンなんか、観ていて楽しい。
「その街のこども」は映画とニュース映像を合体させたような作りになっている。これまた主演は森山未來なのだが、相手役は佐藤江梨子。心の傷に向き合おうとする若い女性を演じている。森山未來を向こうに回してなかなかの好演である。
「天然コケッコー」は典型的なボーイ・ミーツ・ガール。でも、退屈しなかった。主演の二人、夏帆と岡田将生が現代っ子のロマンスを爽やかに演じて好感が持てる。