「鹿行の昭和」刊行

鹿行の昭和

鹿島郡と旧行方郡の写真集が刊行されたのでご紹介。
時代を昭和に限定した茨城県南部地域の生活記録という趣の本である。特徴としては一般の人が私蔵していた写真をメインに構成しているので、当時の人々の暮らしぶりが身近な距離感で切り取られている。
鹿島神宮の祭頭祭、潮来あやめ祭り、農村の田植えや刈り入れの風景、村の青年団の出征記念、神之池海軍飛行場、サッパ舟に乗る花嫁、潮来の水路を通るチョキ舟、町民運動の仮装行列、茅葺屋根の農家、藁を干したオダカケの列、川から水を汲み入れる水車、利根川を渡る船の渡船場マツダオート三輪車、国道を走る木炭バスなど。
じつは、この写真集の中に私が提供した写真が数枚掲載されている。大型の豪華な写真集の中に自分の写真を発見してちょっと喜んでいる。
中高年の人たちにとっては祖父母や父母たちの時代、その生活風景を辿ることができて懐かしい写真集だと思う。また、郷土史などに興味がある人にとっては資料価値があるだろう。地元の鹿行地域の人たちにはぜひ手に取ってもらいたい。
発行所は株式会社いき出版。本の内容に関する詳細は以下のアドレスへ。
http://www.ikishuppan.co.jp/index.php?id=208