古書店グラフィティを2冊
先週、出久根達郎のエッセイを読んだせいで、今週も古本関連の本に手を出した。池谷伊佐夫の「神保町の蟲」と「三都古書店グラフィティ」。相変わらず、この人の店内見取図は細かい部分までよく目が行き届いている。四方の棚にどんな本が並んでいるのか端から端まで順番に眺めていると、つい自分がその棚の前に立っているような気がしてくる。値段を睨んで買おうがどうしようか迷ったりしている。おかげで読むスピードがやけに遅くなってしまった。
10年前、関東の田舎町に引っ越して以来、ほとんど古本屋通いをしなくなった。周囲に古本屋など一軒もないのだ。利根川を越えて千葉県側に行くとブックオフが一軒ある。それだけである。ふだん東京がうらやましいと思うことはないのだけれど、古本屋と喫茶店が充実していることだけは別だ。つくづくうらやましい。
- 作者: 池谷伊佐夫
- 出版社/メーカー: 東京書籍
- 発売日: 1998/07
- メディア: 単行本
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ちなみに、「神保町の蟲」の巻末には『あなたも神保町の古書店主に』という章があり、(2004年現在)神保町に古書店をオープンした場合にどのようなハードルがあるかをシュミレーションしている。もし自分が古書店を開くとしたらどんな店にしようか? いろいろな妄想に耽って時間の経過を忘れてしまった。
- 作者: 池谷伊佐夫
- 出版社/メーカー: 東京書籍
- 発売日: 2004/10
- メディア: 単行本
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