大晦日

部屋の掃除をしたり、庭の木の枝を切ったり、物置を片付けたりしているうちに日が暮れてしまった。残っているのは2台のパソコンのデータを整理するだけなのだが、どうやら今日中に片付きそうもない。正月にまたいでバックアップ作業を継続しよう。

続・辻征夫詩集 (現代詩文庫)

続・辻征夫詩集 (現代詩文庫)

今月は「続・辻征夫詩集」と「続続・辻征夫詩集」を読んだ。

   とおくの、白い雲          辻征夫


前世で、ぼくは宮本武蔵だったのではないだろうか。
 おねがいでござる、と、地べたに坐って、こうべを垂れていた記憶がぼくにはある。ぼくの前には、逞しい中年の僧がひとり立っていて、ぼくは彼に、もうさっきからなんべんも頭をさげて頼んでいるのである。
 どうか、おねがいでござる。拙者がこの円のなかに坐ったら、拙者のまわりに葦簾をずっと張りめぐらせて下され。どうか、おねがいでござる。
 (以下略)

辻征夫の詩はたのしい。読んでいると呼吸が楽になってくる。