大晦日
部屋の掃除をしたり、庭の木の枝を切ったり、物置を片付けたりしているうちに日が暮れてしまった。残っているのは2台のパソコンのデータを整理するだけなのだが、どうやら今日中に片付きそうもない。正月にまたいでバックアップ作業を継続しよう。
- 作者: 辻征夫
- 出版社/メーカー: 思潮社
- 発売日: 1999/02
- メディア: 単行本
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とおくの、白い雲 辻征夫
前世で、ぼくは宮本武蔵だったのではないだろうか。
おねがいでござる、と、地べたに坐って、こうべを垂れていた記憶がぼくにはある。ぼくの前には、逞しい中年の僧がひとり立っていて、ぼくは彼に、もうさっきからなんべんも頭をさげて頼んでいるのである。
どうか、おねがいでござる。拙者がこの円のなかに坐ったら、拙者のまわりに葦簾をずっと張りめぐらせて下され。どうか、おねがいでござる。
(以下略)
辻征夫の詩はたのしい。読んでいると呼吸が楽になってくる。