「釣れんボーイ」いましろたかし

釣れんボーイ 上 (ビームコミックス文庫)
癖になる。いましろたかしの漫画は二度読みしてしまう。「釣れんボーイ」は売れない漫画家の釣り道楽の日々を描いたものなんだけど、釣りの合間に描かれている日常がなんともいじましくていい(私は釣り趣味がないので釣りのシーンは退屈だったけど)。
それにしても主人公のヒマシロ先生は愚痴が多すぎる。なにか事あるごとに「なんか気が重いぜ・・・」とか、「あ〜もう、気分は最悪」とか、「毎日スカッとしてたらバカだぜ」なんて、ネガティブなことばっかり呟いている。アルバイトのアシスタントに「先生、グチ多すぎ」と注意されている始末だ。釣れんボーイ 下 (ビームコミックス文庫)
ちなみに好きなシーンは、ラーメン屋での世間話で店主が「田代まさしはバカだね」と言うと、ヒマシロ先生が「和田アキ子が怒ってましたよね」って調子を合わせるところ。こんなセリフ、手塚治虫には絶対書けないね。まっ、書きたくもないだろうけど。