2010-06-06 「辻征夫詩集」 読む 咲いていなさい桃の花! 思潮社の現代詩文庫「辻征夫詩集」を読んでいたら、上の一行が目にとまった。「桃の花」という詩の中の一行なのだが、ここには山之口獏とその娘のミミコさんの名前も登場する。なんだか、とても微笑ましく愛らしい詩なのである。 もう十年くらい前になるだろうか。NHK教育テレビの詩の講座でねじめ正一が辻征夫の詩を紹介した。その中の一編が「葱」。 なにしろ冒頭の一行がいい。思い出すたび、くすくす笑ってしまう。 葱坊主はじっこの奴あっち向き