中古本
人生の残り時間は少ない。読める本の数だって限られている。だから、これからは厳選して本を読もう。むやみやたらと本を買うのはやめよう。常日ごろ、そう言い聞かせている。
しかーし、格安本のコーナーの前に立つと、そんなことは忘れてしまう。いや、忘れてはいない。たった数百円という誘惑、とりあえずキープしておこうかという気安さに負けて買ってしまうのだ。その結果、積読状態の本がどんどん溜まって収拾がつかなくなっている。いま机の上にある本をリストアップしてみる。
「逃亡日記」 吾妻ひでお 300円
「バーネット探偵社」 モーリス・ルブラン 100円
「太陽王と月の王」 渋澤龍彦 200円
「幻獣辞典」 ボルヘス 300円
「狐が選んだ入門書」 山村修 200円
「夢・アフォリズム・詩」 カフカ 100円
「マキアヴェリと君主論」 佐々木毅 200円
「クリスマスの思い出」 カポーティ 200円
「あたりまえのこと」 倉橋由美子 100円
「功なき者を活かす」 野村克也/筑紫哲也 100円
こんな調子で年平均で150冊以上、買ってしまう。それに比べて読むスピードが遅いので年間50冊くらいしか読めない。だから、毎年100冊ずつ溜まっていくことになる。それがもう30年続いている。およそ3,000冊以上の本が積読状態で残っているのだ。すべて読了するには60年かかる。