「ヒカルの碁」再読

藤原佐為

昨年後半はいろいろ忙しくて図書館にもマンガ喫茶にもあまり行けなかった。それで冬休みを利用して、久しぶりにマンガ喫茶に行ってきた。いろいろ読みたいマンガはあったのだが、結局、「ヒカルの碁」を再読してしまった。
私は四十半ばのおっさんである。それが、小学生が読むようなマンガを面白がってどうするんだという思いはある。でも、やはり面白いものは面白い。ある日突然、天才が凡人に乗り移るという設定の面白さには普遍性があると思う。
物語の展開は型どおり(ライバルを登場させてはらはらドキドキさせたり、スランプに陥ったり、その他よくあるパターンが繰り返される)。でも、だからこそ安心して楽しめるともいえる。それに、このマンガの魅力はなんといっても藤原佐為というキャラクターにある。これはクリーンヒットだな。もしこれがもっと別の、たとえば強面の厳格な名人だったりしたらどうだろう?(星一徹みたいな)あまり読みたくないな、きっと。
佐為が消えてしまう17巻ではほとんど涙ぐんでしまった。不覚にも。