ホームタウン

ジオラマ

昨年末、神栖市スターバックスが出店した。わが家から近い。ほんの1キロほどの距離だ。これでは行かないわけにはいかない。まるで俺のためにスタバの方からやって来てくれたようなものだ。
で、行ってきた。混んでる。やたらと行列。ドライブスルーは渋滞し、車列は敷地内に収まらずに国道まで続いている。駐車場は満車状態。店内はレジ前に長蛇の列。
なにが嫌いといって行列や人ごみほど嫌いなものはない。心静かに珈琲が飲みたいのに、これではまるで満員電車の中にいるようだ。しばらくは様子を見て、暇そうな時間帯を狙うことにしよう。

某日午後、混雑するスタバを避けて鹿嶋市ミスドへ移動した。店内には客が2、3人。レジの前にも2人。並んで待っていると前の人の番になった。すると、その人(作業服の中年男性)がくるりと振り向いて、わたしに向かって「どうぞ」と言う。「たくさん買うので(時間がかかります。お先にどうぞ)」と言うのだ。
いやぁ、参りましたね。世の中にはまだいるんだね、こういう人が。わたしは素直に感謝しつつ、先に注文・支払を済ませた。うれしさ半分、恥ずかしさ半分である。何が恥ずかしいかというと、常日頃の自分を行いである。おれ、いままでに後ろの人に順番を譲ってあげたことなんてないもんなあ・・・。あーあ、小さいな、おれ。
以前、テレビのバラエティ番組で伊集院光が街で見かけたプチ・ジェントルマンという話をしていたけど、ぜひ、この男性もそのプチ・ジェントルマンのリストに載せてほしい。