読んだ本と買った本

逝きし世の面影 (平凡社ライブラリー)
海流のなかの島々(上) (新潮文庫)
時間をかけて読み終えた本が2冊。ヘミングウェイ海流のなかの島々」と渡辺京二「逝きし世の面影」。
海流のなかの島々」は二十歳の頃に一度読んでいたのだが、内容をすっかり忘れていた。正直、あまり面白くなかった。書かれているのはかなりリアルな作者自身の心象風景だと思うのだが。どうも欧米の作家には感情移入しにくい。というか、おれとヘミングウェイでは共通点がほとんどない。同じホモサピエンスということぐらいか。
「逝きし世の面影」は面白く読んだ。幕末・明治に日本を訪れた西欧人の目に映った日本・日本人の姿が興味深い。当時の生活風景がスナップショットのように記録されている。また、著者の考察にも刺激を受けた。
考えてみれば、江戸時代の日本人について知っているようで何も知らない。テレビドラマや映画の時代劇を見て、また、司馬遼太郎池波正太郎の時代小説を読んでなんとなくわかったような気になっていただけだ。

先週、恒例の図書館除籍本のリサイクルがあり数冊ピックアップしてきた。地元のブックオフでも均一本を数冊購入してきた。これでまた本が溜まってしまう。でも諦めるしかない。これは唯一のおれの道楽なのだ。