南木佳士「冬物語」
- 作者: 南木佳士
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2002/01/10
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題材が重く暗いにもかかわらず軽いエッセイのようにすらすら読めてしまうのは、雑談のような普段着の語り口のせいだろうか。全体的に淡い水彩画のような印象である。読みやすいけど、ちょっと物足りない感じもする。
三浦哲郎の「みのむし」を思い出した。こちらも短篇で同じように病と死を扱っているのだが、読後感は強烈だ。短篇小説の手練れの凄味を感じる。(短篇集「ふなうた」に収録)
- 作者: 三浦哲郎
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 1998/12
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