YouTubeでフォークソング

ゴールデン☆ベスト
安全第二
このところ仕事が暇で、毎晩YouTubeで昔のフォークソングを聴いている。
まずは所ジョージの「春二番」。ずいぶん探してようやく聴くことできた。所はダジャレの歌ばっかりだと思っていたけど、意外に「毎朝、ボクの横にいて」とか、「ご自由にどうぞ」とか、ハートウォーミングな歌をさらりと歌っていたりする。
その反対にやけに熱い歌を歌うのが友川かずき。「生きてるって言ってみろ」が印象的なんだけど、今回は「夢のラップもういっちょ」がよかった。
「走ることでしかそがれていかないものが沢山ある」というフレーズが光っている。
駒沢あたりで '78年度作品 (紙ジャケット仕様)
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次に、高田渡。この人の「生活の柄」が好きで十代の頃から聴いている。でも、今回は「ブラザー軒」がよかった。これも独特の世界だ。詩人・菅原克己の詩を高田が歌にした(ちなみに、「生活の柄」の詩は山之口獏)。
大量消費を目的に、綺麗にコーティングされ、商品化された歌詞とは明らかに違う。技巧だけの歌詞を否定するわけじゃないけど、やはり他の誰でもない、その人独自の言葉に触れることは貴重な体験だ。たとえそれが心地よくないものだとしても。
高田渡を聴いていたら、加川良の「赤土の下で」にぶつかった。これもなかなか面白い歌だ。いわゆるプロテストソングというもので、作詞は小松公俊。でも、加川良の歌で一番好きなのは「下宿屋」だ。FMラジオから流れてきた「下宿屋」を初めて聴いたときの感動が忘れられない。