江古田界隈

さまぁ~ず×さまぁ~ず DVD-BOX (初回限定版)
モヤモヤさまぁ〜ず2』はいつも見ているわけでもないのに、たまにチャンネルを合わせると何故か馴染みの街が紹介されている。今週と来週は江古田特集。
1990年代、江古田周辺に住んでいたので商店街の風景が懐かしい。どちらかと言えば西武池袋線桜台駅の方が近かったのだが、わざわざ江古田駅で乗り降りしていた。なにしろ学生街だから安い店がたくさんあって便利だったのだ。
それに江古田周辺には質の良い古本屋があった。すぐに思い出すのは青柳書店と落穂舎。それから「ゆうゆうロード」の端っこにも一軒、こじんまりとした古本屋があった。名前は忘れたけど、海外小説の文庫本が充実していた。今はもう三軒ともなくなってしまった(「落穂舎」は店売りをやめて、通信販売だけを続けていると聞いたことがある)。
二十年も昔、「本の雑誌」に投稿した話をここでもう一度紹介してみたい。今はもう影も形もないだろうけど、線路沿い、踏切近くにスナックが三軒並んでいる場所があって、その真ん中の店のドアにホステスの求人広告が貼ってあった。たった一言、マジックインキで「普通の女、求む」と書かれていた。その黒一色の文字が経営者の悲鳴のように思えて、私はその店の前を通るたびに店の中が気になったものだ。
千川通りはもうすぐ桜並木が見ごろになるだろう。