冬休み

吾輩は猫である (新潮文庫)
冬休みになったらゆっくり読みたいと思っていた本がある。つい最近、近所の書店で買い込んだ本もある。図書館から借りてきた本もある。さらに昨日、Amazonに注文しておいた本が届いた。机の上に積み上げてみたら14冊。いくらなんでも十日間で読めるわけがない。それでなくても遅読なのだ。せいぜい5冊だろう。
断腸の思いで数冊を書棚に戻す。一軍登録選手の中からベンチ入りの人数を絞り、さらにレギュラーポジションを割り当てる全日本監督の心境である。選抜された五冊は以下のとおり。史記〈2〉乱世の群像 (徳間文庫)

何度読んでも面白い。今回で5回目。読み急ぐつもりはない。ひと月くらい、じっくり付き合おう。明治期最高の知性の一人が書いた現代落語の原稿だと思って読む。

これも急ぐつもりはない。「猫」と交互に読み進めていこう。

  • 「苦節十年記/旅籠の思い出」 つげ義春 

つげ義春独特の寂寥感は捨てがたい。

冒頭のタイトル「死を忘れるな!」と「最大の哲学問題は『死』である」に心が動いた。

定期的に野呂邦暢の文章が読みたくなる。鮮度が落ちないんだ、この人の文章は。(画像がないので、他の本で代用)
哲学の教科書 (講談社学術文庫)
つげ義春コレクション 苦節十年記/旅籠の思い出 (ちくま文庫)
愛についてのデッサン――佐古啓介の旅 (大人の本棚)