高峰秀子

女優高峰秀子 (別冊太陽)
このところ古い邦画ばかり観ている。今回は女優を中心にセレクションしてみた(下記のリスト)。片っぱしから観たのだが、特にこれといった作品はなかった。ただ、年をとって涙腺が弛んだせいか、「二十四の瞳」を観ながら泣きっぱなしだった。いや、これはもう年をとったせいとかではなくて、ほとんど情緒不安定かもしれない。まあ、それならそれでいい。とにかく泣けた。
じつは「浮雲」を見て以来、高峰秀子が気になっている。あの思いつめたような暗い表情がとても印象的で、映画を見終わってからずいぶん時間が経っているのにいまだに心に残っている。見終わったばかりのときはそれほどとは思わなかったのに、時間の経過とともにじわじわ心に染み込んでくる。不思議な現象だ。
二十四の瞳」では分教場の先生役で、明るくて清楚な高峰秀子が見られた。久しぶりに胸が切なくなる思いで画面を見つめてしまった。それにしてもこれまでずいぶんいろいろな映画で観ているはずなのに、ここにきて急に高峰秀子に惹かれるというのはどうしたことだろう? 「浮雲」の呪縛か?

祇園の姉妹」 山田五十鈴 (溝口健二
「めし」    原節子  (成瀬巳喜男
二十四の瞳」 高峰秀子 (木下恵介
「刺青」    若尾文子 (増村保造
「盲獣」    緑魔子  (増村保造
「五瓣の椿」  岩下志麻 (野村芳太郎

「二十四の瞳」~イメージアルバム 懐かしき唱歌の調べ~木下恵介の世界

「二十四の瞳」~イメージアルバム 懐かしき唱歌の調べ~木下恵介の世界