後藤明生「壁の中」第二部

ようやく読了。後藤の小説論をそのまま対話形式にしただけ。「小説とはテキストによってテキストを作る虚構なのだ」というのが後藤の小説観らしい。1700枚の大長編をステーキ料理だと思ったのが私の間違いのもとだった。いざ賞味しようとしたら、皿に盛られて出てきたのは小説論の小骨ばかりというおそまつ。