鬼灯

鬼灯

さすがに真冬である。木も花も枯れ、庭は閑散としている。撮るものがないなと思っていたら、庭の片隅に赤くぶら下がっているものがある。近づいてみると鬼灯。
冬の鬼灯ってこんなふうになっているのか? 外の萼はすっかり枯れているのに、中の実は赤く色づいている。
子供の頃、実の中をカラにして吹き鳴らして遊んだ覚えがある。と言いたいところが、実はうまく鳴らすことができなかった。口の中で実を膨らますことができなくて、実はしわくちゃのまま舌の上に乗っていた。あんまり無理にこねくり回して、舌の根が吊りそうになったことがある。