ネットで古本を買う

三都古書店グラフィティ
戦いすんで日が暮れて (講談社文庫)
Amazon経由でオンラインの古書店から廉価本を購入するとどうなるのか? 以前から気になっていた。たとえば、100円の古本を注文してもいいのだろうか。そんな安い本を1冊だけ注文しても、古書店はきちんと対応してくれるのだろうか?
東京に住んでいた頃なら休日に神保町や中央線沿線の古書店街を歩き回るのが趣味だったので、探求書を探すことはさほど問題なかった。でも、今は田舎町に住んでいる。気軽に古書店街に出かけることもできない。そういうときにネットで検索すると、探している本があっさり見つかったりする。それが100円だったりすると、あまりにも安いので注文していいものかどうか迷うのだ。
今回、欲しい本が何冊かあって、検索してみると、売り手の古書店がそれぞれ異なっている。これではまとめて注文することもできない。送料が250円だけど、それは問題ではない。最初から350円だと思えばいいことだ。なによりも探求書を手に入れることが重要なのだ。

いろいろと迷った末、5冊ほど注文してみた。日曜日(4/24)の早朝である。すると日曜日にもかかわらず、その日の夜までに4店舗から本を発送しましたというメールが届いた。翌日の月曜日の夜には最後の5店舗目からも発送の連絡が入った。そして水曜日には5冊すべての本が手元に届いた。注文から入手まで最長で4日間である。本の保存状態も廉価本にしては良好である。しかも100円や200円の廉価本を丁寧に包装している。
正直、驚いた。その対応の早さと丁寧さに。
ちなみに、新刊本とCD2枚をAmazonに注文したら、これも発送準備の整った商品から個別に配達されてきた。以前ならば3品目すべて揃うまで発送されなかったはずだ。いつの間にサービスが改善されたのか? やはり紙媒体の本が売れなくなるかもしれないという危機感がこういうサービスの改善を促進しているのだろうか、なんていう分析にともかく、欲しい商品がすぐに手に入って満足である。