府馬の大クス

府馬の大クス

利根川を越えて千葉県側に行ったついでに旧山田町の「府馬の大クス」に立ち寄ってみた。樹齢1500年ほどの国指定天然記念物だという。閑散とした旧山田町の通りから坂道を上っていくと、道はどんどん狭くなっていく。しかも坂はかなりの急勾配で対向車が来たらすれ違うこともむずかしい。
頂上付近を徐行しつつ辺りを見回していると、民家が途切れ、公園のような空き地が見えた。ハンドルを切って中に入ると駐車スペースがある(5台分くらい)。
大クスは近づいてみると、さほど背が高くない。どちらかと言えば、ずんぐりむっくり。どてらを羽織った牢名主のような貫禄である。公園には人の気配がなく、声も聞こえない。しーんとしている。すぐそばに祠のような神社があったので、お賽銭を供えて早々に退散した。
ちなみに、この大クスはクスノキではなくタブノキだという。