「野菊の如き君なりき」

野菊の如き君なりき [DVD]

いやー、まいった。こんな純情可憐な映画に泣かされるとは思わなかった。やはりどんな映画でも馬鹿にしてはいけない。
幼い恋、阻まれる思い、かなわぬ願い、諦め、そして死別。ありきたりの展開なんだけど、二人の間の出来事が時間の経過を隔てて遠い風景として語られていく。泣ける理由は、やはり民子の哀れさなんだよな。
どうも最近、こういうまっすぐで、単純・素朴な映画に心が素直に寄り添っていく。「初恋のきた道」もそうだったし、恋愛映画ではないけれど「二十四の瞳」もそうだ。ずいぶん、昔見た映画だけど「禁じられた遊び」も同じだ。