竹内まりや「Impressions」

Impressions

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「駅」って、ドラマチックな歌だな。よくできた短編小説みたいだ。たった3分間聴いているだけなのに、長い歳月にわたるドラマを想像してしまう。奥行きのある歌ってことか。作られたのは1987年と書いてある。今までまったく知らなかった。
先週から徳永英明の「VOCALIST」を聴いているのだが、その中に「駅」が入っていて、聴くほどに良い歌だという思いが強まり、とうとう竹内まりやの「Impressions」を買ってしまった。どうしてもオリジナルを聴きたくなったのだ。そしたら、この「Impressions」もまた粒ぞろいの良いアルバムだ。(ベストアルバムだから、当然か)
話は戻るが、この「駅」のイメージを元にして切ないラブストーリーが作れそうな気がするんだけど、だれも作らないのだろうか。映画、ドラマ、小説、何でもできそうだけど。まあ、下手すると、歌詞をなぞっただけのありきたりの平凡なドラマになってしまうのかな。それにしても、いい歌に出会った。2枚で5200円の出費だったけど、ぜんぜん惜しいと思わない。
蛇足:二人の歌を聴き比べて思ったのは、竹内まりやが歌の主人公になりきって悲しみを伸び伸びと歌っているのに対して、徳永英明は主人公に寄り添い、その悲しみをいたわるように、優しく包み込むように歌っているように感じる。女性歌手と男性歌手の違いか。あるいは、わたしの勝手な思い込み、勘違いか?