中原中也の葉書

今週も忙しかった。仕事の忙しさもあるが、雑用が多い。正直なところ、ブログのネタを考える余裕がない。写真も、撮り置きしてある写真で失礼する。
春のイメージということで、中原中也の葉書を紹介する。
元気です ――
時は春、京都は桃色、
昼は歩き、夜は飲み、
―― 泣き笑いより悲しいはない
(午後二時)
今 大学の近所の小さなカフェーで
飲んでいる。
開け放された入口から往来が見える。
車力をひいた売子が止って車力に
凭つかかって煙草に火をつけた。
日影紫、春の風
どこで見つけた文章だったのか、思い出せないが、文面が気に入っいる。たかが葉書一枚の文章だが、春の場景がくっきり切り取られている。中也自身の気分の浮き沈みも伝わってくる。
1930年4月下旬。京都発。河上徹太郎宛となっている。