正午近くなると電話が鳴る。受話器を取ると、相手は名乗りもしないで一方的に喋りはじめる。 「あのね。ノリ弁当ふたつとね、シャケ弁当ひとつ。あと、それから・・・」 弁当屋と間違えているのだ。私の電話番号が市内の弁当屋の番号と似ているらしい。三年…
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