この木なんの木

成田・富里

相変わらず、成田通勤を続けている。朝夕のラッシュアワーの時間帯に国道51号線を神栖-潮来-佐原-大栄-成田を往復している。
ようやく国道沿いの景色・街並みが記憶に定着してきた。どのあたりにコンビニがあり、上り坂があり、墓地があり、急カーブがあり、小学校があり、ガソリンスタンドがあり、派手な看板のラーメン屋があり、潰れかけたスーパーがあり、庭木の手入れが行き届いた民家があり、紅葉した雑木林があるのか、その順番がわかってきた。
夕方、5時を過ぎると辺りはすっかり暗くなってしまって、景色を眺めることはできないのだが、途中、田んぼの端の方にちょっと気になる鉄工所の建物がある。その建物はあたりの闇の中で唯一、明るい照明をつけていて、漆黒の闇の中でバラックのような建物が煌々と光を放っているのだ。そのシルエットが、昔、新宿の花園神社で見た赤テント・唐十郎の舞台を彷彿とさせ、いつも近くを通るたびに、いい雰囲気だなと思いながら眺めている。
(写真は、ベイシア富里店前の公園に立っている木)