ピーと野良猫

メイクアップしたピー

近所にでかい野良猫がいた。ピーの宿敵だった。ただ、この野良猫はピーをなめきっていた。ピーが鎖でつながれていることを知って、わざと、これみよがしに、ゆっくりと目の前を通りすぎてゆくのだ。ピーがいくら吠えても知らんぷり。じろりとひと睨みして通りすぎる。ピーはよほど悔しかったのだろう。懸命に吠えたものだ。
しかし、ある日、私が木刀を片手に野良猫を追い回していたら、この猫が慌てふためいてピーの後ろを駆け抜けようとした。さあ、ピーが猫を捕らえるかと思った。しかし、ピーは逃げた。ものすごい勢いで犬小屋に駆け込んだ。よほど怖かったのだろう。ピーはしばらく小屋から出てこなかった。

この写真はトリミングした後で撮ったものだが、こうして見ると彼女はなかなかキュートな娘だったんだな。